今年のリスク

毎年元旦にはその年の希望を書いたものだが、今年は反対にリスクにした。それだけ世界がきな臭くなってきたということだ。戦争や政情不安が起きる危険性など、地政学的リスクの分析に定評があるコンサルタント会社が、2022年の世界の10大リスクを発表した。1位は、中国のゼロコロナ政策の失敗による世界経済や各国政情の不安定化。2位は、国家や政府の力が及ばない巨大IT企業による個人の思考や選挙への影響力。3位は、米中間選挙が歴史的転換点になること。4位は、習政権に対するチェック機能が無くなる中国内政。5位は、ウクライナ情勢。6位は、対外強硬姿勢を崩さないイラン。7位は、脱炭素政策とエネルギー政策の衝突。結局、中国と米国が世界の火薬庫になる。世界第2位の経済大国である中国がゼロコロナ政策で鎖国を続ければ、世界経済は大混乱するのは当然だ。それを知りながらゼロコロナ政策を取り続ける中国は世界の指導国として失格だ。米国はバイデンの支持率低下で、野党共和党が議会上下両院の多数派となり、政治機能が停止する恐れが大だ。国内では原発推進派が息を吹き返すことになる。波乱の1年になりそうだ。