立民代表選は単なる人気投票

衆院選で立憲民主が惨敗し枝野代表が責任を取って辞任し、代表選が行なわれることになった。逢坂誠二元首相補佐官、西村智奈美元厚生労働副大臣、小川淳也元総務政務官、泉健太政調会長の4氏が立候補した。逢坂のバックボーンは旧社会党系、西村は菅元首相グループ、小川は民主、民進、希望の党、無所属と渡り歩き、泉は民主、民進、希望の党、国民民主と転がってきた人物だ。簡単に言うと、逢坂と西村は左寄りで、小川と泉は中道という関係だ。先の衆院選で立民が惨敗したのは共産と組んだのが敗因と言われている。従って、4氏の戦いは共産と組むことの是非が問われるものと思っていた。ところが、蓋を開けると、4氏とも共産と組むことを肯定している。4氏とも辺野古移設には反対で、憲法改正は容認し、枝野の主張と同じだ。4氏とも立民を改革するのではなく、枝野の顔を替えるだけの後継者といえる。極めてショボい公開討論会だった。折角枝野という重しが取れたのだから、少しは脱皮の気配があるかと期待したが、衆院選の敗因を反省する主張も全く無かった。これでは、立民は消えるしかない。今回の代表選は、思想や主義主張ではなく、単なる人気投票に改めるべきだと思った次第。