衆院選比例代表制の問題点

日本の衆院選挙制度はつくづく変だと思う。小選挙区で落選した候補が、比例区で復活当選する。あの1票はなんだったのだろうか。何だコリャと思う。衆院選は小選挙区制と比例代表制の2本柱から成っている。小選挙区制は全国を289エリアに分けて各エリアで立候補した候補者の中で1番多く票を集めた人が当選する。比例代表制は全国を11エリアに分けて、各エリアごとに各政党の得票数を集計して、その得票数に応じた議席をドント方式で各政党に割り当てる。ザックリ言えば、小選挙区制は多数決を重視し、比例代表制は多様性を重視していると言える。一見優れた選挙方式に映るが、実態は違う。現実は、比例代表制は小選挙区制で落選した候補者の復活する受け皿になっているだけ。甘利幹事長を筆頭に多くの小選挙区落選者が復活当選している。現役政治家にとって都合の良い制度そのもの。小選挙区制と比例代表制の重複立候補を許しているのが最大の問題だと思う。ケジメはつけるべきだ。重複立候補制は廃止すべきだと思う。そうすれば、本来の比例代表制の良さが生きてくると思うのだが。