二番煎じを地で行く

年を取ると抽象論を聴くのが苦痛になってくる。首相の所信表明演説は長さよりも中身だ。要領よく箇条書きスタイルで、簡潔に述べて欲しいと思う。岸田首相の初演説が始まった。話し方は菅前首相よりはマシだ。でも、美辞麗句が多すぎる。要領を得ない。真面目に聴くには時間の無駄だ。結局直接聴くこともなく、全文書き起こしを読むこともなかった。他党の感想はこうだ。公明は褒めていたが、何を褒めていたのか分からなかった。立憲は中身が無いと挑発。共産は、新しい資本主義とは言うが中身はアベノミクスの三番煎じだと酷評。被爆地の広島出身を強調する首相が、核兵器禁止条約の是非に触れなかったことにも言及。国民民主は、岸田の目玉経済政策である令和版所得倍増が演説から消えたことを疑問視。日本維新の会は、改革という言葉が1回も出てこなかったと指摘。これだけ聞けば内容はおおよそ理解出来る。岸田は更に「早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め」とのアフリカの諺を引用し「分断から協調へ」の理念を強い口調でアピールしたらしい。だが、この諺は、今年6月の石川県小松市市議会で市長が所信表明に使用済みのもの。まさに二番煎じ。これが全てを物語っている。パクリ内閣と命名すべきかもしれない。