窮鼠は決して猫を噛まない

二階自民幹事長の去就が話題になっている。岸田前政調会長が、総裁選の公約として「役員任期を1期1年で連続3期までにする」と公表した。つまり、岸田が総裁に就任したら5年を超える二階幹事長のクビを切ると明言したのだ。二階は当然不快感を示した。一方、菅首相は唐突に、党役員人事を行ない幹事長から二階を外すと通達し容認を得た。マスコミでは、岸田の覚悟を持ち上げ、菅の決断を褒めあげている。でも、権力の大きさから言えば、二階がダントツで、菅や岸田は雑魚だ。覚悟や決断で出来るものではない。裏には当然出来る理由があるはずだ。噂では、次回の衆院選で二階は引退し子供に踏襲させるらしいと言われている。それが何故今なのか。和歌山の選挙区には世耕参院幹事長がいて、衆院への鞍替えを狙っている。二階は幹事長だから今であれば世耕を抑えることが出来る。今のうちに子供に踏襲させて地盤を引き継ぎ盤石なものにしておけば、子供の代になっても世耕と対抗出来るはずと考えたのだろう。恐らく、岸田も菅も、この噂の確証を得たに違いない。窮鼠は決して猫を噛まない。猫がお産でリタイアするので、鼠がさも猫を噛んでいるように見せかけ、選挙を有利に進めるため虚勢を張っているだけと見るべきだろう。すぐに化けの皮が剥がれるはずだ。