最後の緊急事態宣言

またまた菅首相の緊急事態宣言の会見が批判を受けているらしい。菅の緊急事態宣言の会見は何度目かになる。当初は、テレビ中継をしっかり見た。しかし、要を得ないので見る気がしなくなった。頓珍漢なので後日書き起こしを読むようになった。そして今回は書き起こしも読まなくなった。コロナ感染は拡大の一途となり、とうとう一日当たり2万人を超えた。緊急事態宣言の発令は、新たに8道府県が加わり21都道府県となり、まん延防止等重点措置は12県となった。殆ど日本全国が緊急事態宣言下にあるという状況だ。医療崩壊が始まっている。救急患者の搬送先が見つからなくなった。この状況下にありながら、菅は何と「明かりははっきりと見え始めている」と発言したという。「明かり」とは、ワクチンと抗体カクテル療法だと言ったとか。菅は緊急事態宣言の会見の意義を本当に理解しているのだろうか。大変な事態だから、医療崩壊を防ぐため諸々の具体策を打つと、国民に危機意識を持たせるのが目的のはずだ。ところが、菅の会見は、いつも楽観的見方が入る。40~50代が重篤になったときは、60代以上は重篤が減ったと言い、今回は最悪の感染状況下で即効的な対策も無いのに「明かりが見え始めた」と、国民の危機意識を殺いでいる。菅は最後の緊急事態宣言にすると言っている。菅にコロナ対策は荷が重過ぎる。首相の座を降りて、名実ともに最後の緊急事態宣言にしてほしい。