身を切るか、太らせるか

政府も都も相変わらず人流抑制しか手が打てないため、帰省自粛を呼びかけている。でも、一方で、秋には衆院選があるので、衆院議員たちの帰省ラッシュが始まっている。まるで、五輪を開催しながら外出自粛を呼びかけていた時と同じ構図だ。これでは人流が減る訳が無い。何も出来ない菅ではあるが、せめて衆院議員らに帰省禁止を発令すれば、支持率の低下を僅かでも抑えられるとは思うのだが。非常時は「身を切る」ことが、共感を呼ぶものだ。菅の今までの挙動を見ていると「身を切る」行為や反省は一切無く、僅かばかりの実績を誇張して「我が身を大きく」太らせる言動ばかりだ。これでは他人に見透かされ馬鹿にされるに決まっている。自分の会社生活の中にも菅みたいな輩はいた。その輩が上司であれば非を責めたし、反面教師としたものだ。部下であれば諭し、修正不可能であれば転勤を薦めるか仕事を与えなかった。菅はその両方に合致する。今、菅は幾らでも「身を切る」行為を採ることが出来る立場にある。でも、その行為を出来るか否かは、菅という人間の器量にかかっている。しかし、器量の無い者に、その選択肢は無い。