バッハは何しに来たの

五輪の開会式はまだだというのにバッハ会長は何しに日本へ来たのだろうか。バッハは「ここまで準備の整った大会はない」と褒めあげたが、準備が整ったのは会場施設だけで、肝心のコロナ対策は穴だらけだ。挙げ句の果てに「最も大事なのはチャイニーズピープル」と、中国人と言い間違えた。すぐに「ジャパニーズピープルの安全だ」と言い直したが、議場には気まずい空気が漂ったという。この言動だけで、五輪さえ開催出来ればよく、日本の事情など眼中に無いことが覗える。更に、東京都は緊急事態宣言により都民に対し不要不急の外出や旅行・帰省の自粛が求められていて、皆我慢しているのに、バッハは広島を訪問するという。勿論広島は「真に平和を望むなら、五輪もコロナも関係ない時に訪れてほしい」とバッハを歓迎していない。新幹線を貸し切っての大名旅行だ。反対を押し切って広島へ行くのは、7月16日はIOCが世界に休戦を呼びかけるオリンピック休戦の初日で、世界で最初に原子爆弾の被害を受けた場所に行ったということをアピールしたいが為だろう。決して被爆者への慰霊でもなく、核兵器廃絶のためでもない。バッハにとっては五輪以外は全て五輪の道具に過ぎないという訳だ。まさにこれを五輪貴族と言う。日本には権力志向のバッハに立ち向かえる人材はいない。日本はバッハに蹂躙されっぱなしになりそうだ。