アタック25と噂の東京マガジン

テレビ朝日の番組「パネルクイズ アタック25」が今秋で終了するとのニュース。故児玉清のソフトな口調の「アタックチャンス」というセリフがあまりにも有名で、博多華丸もこのモノマネでブレークした。現在は俳優の谷原章介が司会を務めているが、46年の歴史に幕を下ろすことになった。視聴率は悪くないというのに終了するのは、民放業界全体が若い視聴者層を獲得するための番組制作へシフトしているからだという。今どきのお笑い芸人一色のバラエティ番組とは違い、視聴者参加型クイズ番組でバラエティ要素を極力排除し、純粋に知識を争うスタイルを採ったハイレベルで知的な番組だった。極めて残念に思う。そう言えば、同じく日曜日の昼間に放送されていたTBSの「噂の東京マガジン」も地デジでの放送が終了し、BSに移ってしまった。特に「噂の現場」は、身近にある社会的問題を取り上げた優れた番組であったと思う。アタック25の後継番組は如何なるものなのだろうか。悪貨は良貨を駆逐するという諺がある。この諺に当てはまらないことを願うばかりだ。