お前が言うな

緊急事態宣言が東京都、大阪府、兵庫県、京都府に発令され、蔓延防止等重点措置が7県に出されたが、人流は一向に減らない。テレビでは繁華街に出かけた人に「緊急事態宣言が出てますが」とインタビューすると「なかなか減りませんね。困ったものです」と答えている。外出を自粛すべき人が外出し、人流が減らないことを嘆く。「お前が言うな」と言いたい。今日、自分はテニスに行った。道路は車が溢れかえっている。恐らく今までで一番の多さだ。しかも、いつもは人が少ない歩道にも、異常に人が多い。緊急事態宣言とか蔓延防止等重点措置は、まるで他国の話のような世界だ。横にいるカミサンに「この状態は異常だね」と言いながら、インタビューに答える人を思い出した。まるで、自分はこの人と同じだ。自分に対し「お前が言うな」と無言で責めた。しかも、それを書いている自分がいるのだから「お前が書くな」という状況にある。仏の顔も三度までという諺があるが、自粛のお願いも三度まで、ということなのかもしれない。