緊急事態宣言の効果検証

今日で緊急事態宣言が解除されることになった。感染者数が減少したからではない。むしろ2週間の延長で増加傾向にある。政府は、表向きはすでに新規感染者数が減り、病床のひっ迫度合いも改善されたので、経済に負担となる宣言を解除すると言っている。でも実際はそうではない。実態は時短要請を伴う緊急事態宣言を延長しても、感染抑制につながる手が打てず、行き詰まり感が強まったからだ。この2ヶ月半にわたる宣言期間に、政府は時短要請と自粛を要請しただけで、積極的な感染対策はなにもしなかった。明日から宣言を解除したところで、実態は何ら変わらない。精々時短要請が8時から9時に延び、協力金が6万円から4万円になるだけ。そもそも、緊急事態宣言が緊急事態に対応していないことが問題だった。緊急事態宣言と言うからには、有事としての臨戦体制に切り替える程度の対策が必要だ。結局今の緊急事態宣言は単に経済を萎縮させただけに過ぎなかったのだと思う。