顧客は二の次のみずほの行方

みずほ銀行のシステムトラブルが頻発している。データセンターの機器故障で外貨建て送金遅れ、ATMの8割が停止し通帳の吸い込み発生、ネットワークの寸断、カードローンのプログラム更新不良等々、2週間で4件のシステムトラブルが発生した。絶対的信頼性を必要とする銀行システムとしては、極めて異常だ。みずほは三菱、三井住友と並び3大銀行として位置付けされているが、フィンテックに遅れデジタル化の劣等生だ。2002年に第一勧銀、富士銀、日本興銀の合併により生まれたが、未だに3行が融合していない。図体は大きいが頭が3つある。支店を訪ねればすぐ分かる。三菱と三井住友は、それぞれ対応が統制されているが、みずほはバラバラだ。行員の気質がバラバラなのだから、寄せ集めのシステムに多くの穴が眠っているのは当然の結果と言えそうだ。銀行はサービス業なのに、みずほは内部抗争が主体で顧客を見ていない。これが致命的だ。一方地銀ではりそな銀行が顧客本位の改革精神で頭一つ抜け出した。我が家のメインバンクはみずほだが、見切りを付け三菱に乗り換えようと話し始めた。3大銀行として、みずほとりそなが入れ替わる時期はもうそこまで来ている。