炭素税より放射能汚染水処理を

環境省が炭素税の本格導入を検討しているとのニュース。3月2日の中央環境審議会の小委員会で素案を示すという。環境省はCO2削減に向けて産業構造を転換させるには、炭素税の本格的な導入が不可欠と判断したという。だが、炭素税導入の是非は兎も角として、税の創設は財務省の仕事だ。産業構造の転換は経産省の仕事だ。小泉進次郎環境相は頭がおかしくなってしまったのではないのだろうか。いま環境省が早急に取り組むべき大仕事は、福島原発事故の放射能汚染水の処理の道筋を立てることに尽きる。処理法を決めなければならない。関係者を説得しなければならない。国際的に理解を得なければならない。処理により環境悪化が無いことを確認し報告しなければならない。この大仕事をほっぽらかして、炭素税導入に現を抜かすなどもっての外だと思う。泥臭い仕事を避け、きれい事ばかりを言っているようでは、政治家としての成長は期待出来ない。少なくとも将来の首相候補として期待されているのだ。本腰を入れて、日本の浄化は環境省ここに在りと言わしめるべく実績を残すべきだと思う。