五輪はギリシアに戻るべき

聖火リレーの是非で揉めている。それにしても東京五輪は、コロナ禍は仕方が無いとしても、エンブレム盗用騒ぎ、新国立競技場のデザイン変更、聖火台の置き場がない新競技場、ボランティアのユニフォームがダサすぎて変更、マラソンは暑いから札幌に、そしてとどめが森前組織委会長の引責辞任とトラブル続きだ。そして、聖火リレーに続くのが無観客、そして最後に控えるのが東京五輪中止の判断。IOC会長がブランデージ時代はクーベルタンの唱えに忠実だった。ところがサマランチになってから商業主義になった。84年ロス五輪で余りにもお金がかかり過ぎるので、ロスは助成金を払わないと宣言した。それがきっかけでプロ参加が始まった。今では多額の報奨金が入る選手は文化交流などには参加しない。バッハ会長は、選手に競技の4日前に入り、2日後には帰れと言っている。「参加することに意義がある」は昔の話、現在は「参加することはカネになる」。クーベルタンの精神は完全に消え失せてしまっている。これ以上お金がかかれば開催出来る国は無くなってしまう。そこで、みんなでお金を出し合ってギリシアに恒久的な施設を造ろうという提案がある。グッドアイデアだ。五輪は精神と共にギリシアに戻るべきだと思う。