10億年間のプレートの動き

陸はプレートの上に乗って動いている。10億年にわたる地球のプレートの動きを40秒のアニメーション動画で見ることが可能になった。今まで地質学データや古地磁気データは、時代区分や地域ごとに研究が進められてきたがバラバラだった。豪シドニー大学の研究チームが、それらのデータをつなぎ合わせ10億年にわたるプレートの完全なモデルを構築することに成功した。一連の研究成果を地球科学専門学術雑誌「アース-サイエンスレビュー」に発表した。プレートが途切れることなく移動する様子を見ることが出来る。極めて感動的な動画だ。この動画を見ていると、同時に現代の世界の地形や気温が如何に一瞬の儚いものかを感じ取ることが出来る。産業革命以降、経済活動が活発になり温暖化が進んでいるという説が、如何に些細なものなのかが実感出来る。地球の動きはダイナミックだ。人間の活動など地球の動きに較べれば無いに等しいと思えてくる。菅政権は諸外国に遅れまいと「2050年脱炭素社会の実現」を掲げた。その底にあるのは「訳は分からないが明治以来の追いつけ追い越せ」精神だと思う。もし菅がこの動画を見れば考え方が180度転換するはずだと思うのだが。