不透明さあれこれ

森五輪組織委員会会長の後釜選びが難航している。お祭り気分で後釜選びを囃し立てるマスコミ報道から経緯を憶測してみた。まず、森は辞任を決意し、後継者を川淵に決め、小池、菅、安倍、武藤の了解を得て、川淵に伝えた。本来は組織委の合意を得る必要があった。ところが、川淵は受諾し森を補佐役にする密約などを喋ってしまった。そこで、IOCから菅に横やりが入り、川淵案は反古になった。菅は元々「若い、女性、アスリート」として橋本五輪相を考えていた。でも、橋本は政治家であるし高橋大輔へのセクハラ(パワハラ)の醜聞を抱えている。ずばり不適任だ。だが、流れは女性になった。シンクロの小谷、マラソンの高橋・有森、バレーの三屋、アイススケートの荒川等々華々しくなった。しかし、本来会長職を熟せることを基準に男女の区別無く適した人物を選ぶべきだ。女性ファーストに偏向し過ぎている。五輪組織委員会は新たな会長を選ぶ選考委員会を立ち上げるという。委員は、アスリートに重きを置いて男女比率を半々にするが、何と委員名は非公開だという。まさに不透明さの極致だ。この一連の騒動で、奇しくも川淵の透明過ぎる透明さだけが光っている。