パニックに乗る日本政府

BEST TIMESに載っている岩田健太郎教授の「感染症から命を守る講義」が為になる。感染症が拡大すれば、どの国でもパニックになる。パニックになると人々が群集化して、トイレットペーパーを買い占めたり、差別、迫害をし始める。それはどの国も同じだが、日本の一番いけないのは、政府がそこに乗っちゃうところだと指摘する。日本では政府が率先して「正しいか、間違ってるか」よりも「みんなが納得・同調しているか」で物事を間違った方向で決めてしまう。学校を休校にしたのも、専門家会議は科学的な根拠もないから推奨していないのに「それではみんなが納得してくれない」ので政治的判断でやってしまった。500億円も使ってマスクを増産したのも、政府が科学的な正しさを無視してパニックに乗ったため。米国ではCDCが「マスクよりも手指消毒をしましょう」とか「パニックになってもしょうがない」とか「中国人を差別しちゃだめ」と科学的根拠に基づいて指導するという。みんながパニックになって騒いでいるときには、政府の上にいる人たちが「まあまあちょっと待って。それは違うよ」とやるのが国の本来のあるべき姿なのに日本では、とこぼしている。そう言えば、菅は「人の移動と感染は無関係」と非科学的なことを言い張っていた。従って、感染拡大の歯止めはかかりようがない。