支持率急落と人気上昇

菅内閣の支持率が急落している。その要因は、国民の健康を振り返らず強引にGoToを進める菅自身を筆頭に、尖閣問題で王毅外相に反論しない茂木外相、安倍の桜を見る会追求に蓋をしようとしている菅、日本学術会議の任命拒否問題にしどろもどろな回答しか出来ない菅等々数え上げたら切りが無い。でも菅内閣の中でも河野行革相が異彩を放っている。ハンコ、ファックスの廃止だけではない。研究者の予算の使い勝手を改善し賞賛されているという。これまでは、各省庁に申請して審査に通るともらえる競争的資金と、文科省から大学を経由して研究者に分配される営費交付金という別の2つの資金は別々に運用・管理されていた。河野はこの2つを合算して使えるようにした。これで大型設備も購入し易くなった。また科研費の内定は4月に出されていたが、2ヶ月前倒しで出すことにした。これでポスドクなどの若手研究者を4月から雇用出来るようになった。河野は大臣になる前から、科研費申請書のWord罫線が研究者の時間を奪っていることを知り、文部省に掛け合ってたった1週間で罫線なしの申請書に変更させたという。一つひとつは細かい話だが、研究者にとっては貴重な研究時間が割かれる切実な問題だったのだ。この調子でバリバリと行革を進めてほしいものだ。