五輪の感染拡大策か

政府が来夏の東京五輪に大規模な外国人客を受け入れる検討をしていると発表した。感染対策アプリを活用し移動の自由を重視するのが骨格になっている。ワクチン接種は入国時の条件にせず、2週間待機も免除し、交通機関の利用にも制限をかけない。チケットは国内で445万枚、海外で100万枚も販売している。観客だけでも500万人以上の移動を自由にするというのだ。国内の感染対策アプリCOCOAのダウンロード数は2000万件にも満たず人口の2割にも達せず、効果は見込めない状況だ。政府はCOCOAに体温も記録させるので、感染者では無いことを簡単に証明出来ると言う。しかし、政府案は全く感染対策にはなっていない。むしろ感染拡大策になっていると言える。この対策で感染が防げるのならば、GoToに制約は不要だ。誰でも自由に何処へでも行くことが出来る。この案の政府の狙いは何なのだろう。単に外国人客は日本に気楽においでというアピールなのだろう。または、投げやりな対策で批判を醸成し、東京五輪を国民の声で中止に追い込む企みかもしれない。