go to travel と go on a trip

政府の観光支援策の英文「go to travel」には違和感があるという。関西学院大の英語学の名誉教授は「英文法的に完全に誤りとまでは言えないが、使われる頻度は極めて低く、英語話者には違和感がある。travel自体に(行く)という要素が含まれているため、意味が重なるgoと一緒に使われることは無い。これを訳すと(旅行に行くために行く)となってしまう。goを使うならgo on a tripが自然な表現だ」と指摘している。これに対し、内閣広報は「英文としてはおかしいが、goもtoもtravelも大半の日本人が知っている英単語なので、伝わりやすさを重視した」と説明したとか。でも、小学校で英語教育が始まっているのに、政府が英語の間違った使用法を大々的に使うのは、全く間違っていると思う。これでは益々和製英語が氾濫してしまう。そこで和製英語で思い出したことがある。40~50年前の頃はボーリングが盛んだった。会社主催のボーリング大会があり、参加募集のため掲示板にポスターが貼られた。そこにはLet's bowlingの文字。何の違和感も無かったが、留学帰りの社員が、これは間違いで正しくはLet's play bowlingだと指摘した。当時の自分はplayが無くても通じるから問題ないと思った。英文法に拘るよりも通じ易さが大切だと感じていた。今の政府と同じだ。結局、個人的使用では和製英語でもOKだが、公式では和製英語は不可だということだと思う。