不要不急の記者会見

新型コロナウイルス感染防止のため、不要不急の外出は控えるよう呼びかけられている。ところが、新型コロナウイルス感染防止と称し安倍首相と小池都知事が不要不急の記者会見を繰り返している。安倍は官僚の作文をプロンプターで読むだけ。小池はフリップを説明するだけ。両者に共通するのは、「ご協力を」とか「きめ細かな支援」という抽象的な言葉を並べ立てるだけで、データに基づく具体的な対策が皆無なこと。その結果、安倍の会見後巷からトイレットペーパーと消毒用アルコールが姿を消し、小池の会見後はお米とインスタントラーメンが消えた。両者の会見が不要不急だけならまだマシだが、逆効果で世の中を不安に陥れているのが現状だ。一方米国では、トランプのハッタリ宣言が裏目となり、新型コロナウイルスは爆発感染の一途だ。トランプはニューヨークを封鎖すると宣言したが、クオモ知事の猛反対に遭い撤回した。今や全米はクオモ知事の非常時におけるリーダーシップに絶大の信頼を寄せている。「クオモ知事を次期大統領に」という声すら高まっているという。非常時こそ、リーダーの真贋が明らかになる典型例と言えそうだ。