日本の年金は世界のビリ

仏ではマクロン大統領の年金改革に反対するデモが吹き荒れ、機能不全に陥っているという。でも、仏の年金の所得代替率は60%以上で、日本はたったの35%。所得代替率とは、現役時代の所得に対する比率だから、日本に較べ仏は相当余裕があるはずなのに。では何故、仏では騒がれ、日本では騒がれないのだろう。米国の調査会社が世界各国の年金を評価したランキング結果を発表した。それによると、オランダとデンマークは最高評価だが、日本は韓国・中国以下の最低評価とのこと。評価項目は、年金が十分に支払われているか、年金制度に持続性があるか、制度が誠実に運用されているか、の3つ。日本は年金が十分には支払われてはいない。元々家族扶助を当てにして制度が組み立てられているからだ。年金制度に持続性がない。日本の政府債務は世界でも突出して高い水準にあるからだ。制度が誠実に運用されていない。年金の原資を賭博性の高い株に注ぎ込み兆円単位で目減りしているからだ。これを挽回するには、GDPを2~3倍に引き上げる道しか残されていない。桜を見る会などに騒いでいる場合か!喝!