働き方改革と情報量

ランサーズ株式会社が主催したサミット「本当の働き方改革とは?」での、澤マイクロソフト執行役員の基調講演が面白い。直接聴いたのではなく、記事を読んだだけなのだが、如何に日本の会社の生産性が悪いかが伝わってくる。要は会議一つをとっても、無駄な人が多過ぎるし、長時間なのに議論が少ないし、結論を出さないから、全てが無駄の時間になっているし、有能な人の時間を奪っている、という内容だった。ごもっともだと思う。国が「働き方改革」などと音頭を取らなくても、企業が本気になれば直ぐにでも解決出来ることだ。企業に任せればよい。面白いと思ったのは、情報・データに関する考え方だ。現代の日本人が1日に触れる情報量は、平安時代の日本人が一生で触れる量と同じで、江戸時代は1年分に相当するという。でも人間の脳は20万年前から変わっていないので、人間は歳をとるとともに賢くなる訳ではない。この情報量の差は移動手段の高速化がもたらしたもの。世界中に存在する全データの9割は、直近2年で生まれている。コンピューター上のお金が93%で、現金は7%しかない。現代人はデータを信じる生き物になっている。データになっていなければ、この世には存在しないという状態になっている。ここに働き方改革の視点がありそうだ。確かに一理あるなと思った次第。