「まぬけ」から「とんま」まで

台風15号による千葉県の大停電と断水が、未だに続いている。台風は天災だから、その被害の大きさを嘆いても仕方ない。でも、対応の如何によっては、被害を低減出来るし、復旧も迅速に出来ることもある。だが、この台風15号の復旧については、行政が対応を誤ってしまったように思う。まず千葉県の対応が遅すぎた。森田健作千葉県知事は被害を予想出来たのに、県下の被害結果の集約を待ちわびていただけ。非常事態に県職員を現地に派遣して現状を知ろうとしなかった。要するに危機感のない「まぬけ」を露呈してしまった。官邸は新閣僚発表の真っ最中。台風どころではない。対応は後手後手に回ったが、菅官房長官は、何と「官邸は迅速に対応している」と宣った。高圧的に言えば、臭いものに蓋が出来るとでも勘違いしているのだろう。更に安倍首相は、何と防災政務次官に今井絵理子を任命した。SPEEDの歌でも歌えば、物事が解決するとでも思っているのだろうか。「すぼけ」と言える。蛇足として、あの福島原発事故発生後の対応副戦犯である菅が「対応が遅すぎる」と批判した。鰻重に山椒ではなく七味唐辛子をかけるような「とんま」なコメントであった。