高校生就活ルールの見直しを

DIAMONDonlineの「高校生就活の知られざる闇ルール」を読んで考えさせられた。それによると、高校生の就職活動には、1人1社しか受けられない、学校の先生経由でしか就活できない、内定辞退できない、というルールが存在しているという。高校生の就職内定率は98%と驚異的に高いが、反面1年目の離職率が2割に達している。就職の基本ルールは、行政、学校、主要経済団体で作られた三者協定だ。7月に企業が学校に求人票を提出し、9月の1ヶ月で合否が決まる。高校生は、求人票の情報だけで受ける企業を希望しなければならない。でも、決めるのは先生だ。幸いに受かっても内定を辞退することはできない。しかも、求人票を提出する企業の4割は製造業で、成長著しい情報産業はたったの1%。結局、高校生の選択肢は、給料、土日休み、家に近い、しか存在しないのだ。幅広く企業と職種を選択する自由が全く無いのだ。離職率が高いのは肯ける。不幸なことだ。今一度高校生の立場に立って、制度を見直すべきだと思う。