夏休みの宿題

先日小学5年生の孫が、一人で我が家へ遊びに来た。本が好きだと書斎の書棚を眺めている。偶々子供向けの本が1冊あった。ポプラポケット文庫の「透明人間」だ。この本は、昨年星新一賞の応募作品を作る参考資料として購入したものだ。応募作品が「Invisible World」。読みたいと言うので、本と作品のコピーを渡した。そして今日その孫が来て、夏休みの宿題としてInvisible Worldの感想文を書いたと言う。早速読ませてもらった。題名は「あきらめない心」。二つ印象に残ったという。一つは、主人公が罪を償うため非透明に戻れる薬を作ったということ。嘗て孫自身も罪を償うことが出来ない体験をしたが、償う努力が大切なことを知ったこと。二つ目は、主人公は思い差し半ばで倒れてしまったが、自分は途中で諦めることが嫌いだから、何事にも諦めず頑張りたいと思ったこと。文章は今いちだが、内容は立派で気持ちが伝わってくる。まさか、自分のSF小説が孫の題材になるとは思わなかった。千人力の援助を受けたような気がする。もうすぐ、今年の星新一賞の応募が締め切られる。今から何とか、今年も応募しなければと決意させられた次第。まさに、自分にとっても夏休みの宿題になった。