藤波投手は移籍すべき

阪神の藤波投手が299日ぶりに甲子園の先発マウンドに立った。相変わらずコントロールが悪く、1失点だったが8四死球の結果で、矢野監督は2軍落ちを明言した。藤波の不調の原因は、イップスとも技術不足だとも言われている。藤波は元々才能はある。しかも努力家だ。何故数年間も不調から抜け出せないのだろうか。矢野監督の「次のチャンスは晋太郎自身が掴むものだ」という言葉が全てを物語っていると思う。嘗て権藤野球評論家が日経のコラムで「藤波は他球団に移籍した方が良い。阪神は投手が不調になると2軍に落とすだけで、再生を図ろうとしない。だから、降格と昇格を繰り返すだけで選手は成長しない」とコメントしたことがある。その通りだと思う。昔はヤクルトに野村再生工場があったし、巨人の2軍では川相監督が多くの若手を育成した。でも、阪神には選手を育てるという風土が無い。選手の才能を啄むだけ。エンジェルスの大谷選手だって自力だけで凄くなった訳ではない。本人の素質と努力の上にエンジェルスのコーチ指導があったからこそだ。藤波は阪神に拘らず権藤の助言を受け入れた方が良いと思う。