タンカーを護衛しないのは何故

ホルムズ海峡を通過する日本のタンカーが攻撃を受けたが、その後どうなったのだろう。航行の安全を守るのは急務だ。トランプは日本などが自国で防衛すべきだとツイッターで主張した。米国はシェールオイルで石油原産国になったから、中東の石油など重要視しなくなった。国の方針として「世界の警察を辞める」とも言っているから、各国が自分で守れという主張はある程度理解出来る。一方、岩屋防衛相は引き続き情報収集に万全を期し、情勢を注視する考えを示した。要するに何も対応しないという事だ。岩屋一人で決められる事ではない。勿論官邸の意向に違いない。中東の石油は日本の生命線なのだが、何故日本のタンカーを守ろうとしないのだろうか。イラク戦争時は自衛隊を戦闘地まで派遣して、砲弾の下で道路整備をさせたというのに。タンカーの護衛は戦闘行為ではない。イランと日本は仲が良いから、単に護衛するだけですと言えば済むことだ。おそらく参院選挙中だから自衛隊騒動で票が減るのではという勘が働いたのだろう。だが待てよ。自民は自衛隊の憲法明記を参院選の争点にしていたはずだ。いま自衛隊を注目させるチャンスなのに、何故派遣しないのだろう。そこに安倍の憲法改正の嫌らしさが垣間見える。