ローカーボなの、ロカボなの?

ロカボが流行っている。我が家でも白米の量を少し減らすようになった。効果は良くわからないが、体重は2kg程度減った。これに味を占め最近は玄米も少し混ぜるようにしている。ロカボとはlow-carbohydrate低炭水化物の略。それならばローカーボの方が正しいのではと思っていた。low-carbohydrateなのだから、炭水化物の摂取を減らしましょうということになる。そうすると炭水化物を減らせば良いと思うようになる。ところが食・楽・健康協会はそれが間違いだと指摘している。極端な炭水化物制限は寧ろ体に毒になる。炭水化物は糖質と食物繊維とからなっている。単に炭水化物を減らすのではなく、食物繊維を同時に摂ることを推奨している。協会はローカーボと区別して、食物繊維を同時に摂ることをロカボと呼んでいる。つまり、炭水化物は減らすのではなく、選べと言う。全麦パンと食パンとでは、同じ炭水化物でもまったく別物だ。糖質は人間の体で分解出来るグルコースを元に作られているが、食物繊維は分解出来ないセルロースを元に作られている。糖質がブドウ糖として血液中に取り込まれる際に、食物繊維がそれを妨げる。その結果血糖値が急激に上がらず、過剰のインシュリンが放出されず脂肪が蓄積されないことになる。食物繊維を多く含むものは、玄米や全麦パン、サツマイモ、レーズンなど。一方少ないものは、白米、精白小麦パンやパスタ、じゃがいもなど。おやおや、栄養教室のおさらいになってしまったようだ。