「ちょい生」の是非

セブンイレブンの「ちょい生」の試験販売が直前に突然中止された。「ちょい生」とは、セブンイレブン内にキリンのサーバーを設置して、1杯100円で気軽に飲める生ビールを提供しようとするもの。今や「ちょい飲み」は飲食業界の主流だ。牛丼の吉野家はこれで業績を伸ばしているし、後を追う店も多い。大酒を浴びる訳でもなく、細やかな愉しみだから何の問題も無いと思う。ところが、セブンイレブンに限ってはダメという意見が多いという。理由は色々ある。日本国内の最大手コンビニが飲酒を勧めているように映るから。未成年の飲酒や、飲酒運転に繋がるから。酔っぱらいが増えるから。東京五輪が間近でパブリックスペースでの飲酒は禁止というムードを作りたいから、等々。でも、セブンイレブンでは以前から酒もビールも売っているし、購入時は未成年ではないことを確認している。「ちょい生」は缶ビールの延長線上にあるのだから、何の問題も無いと思う。それでも更に反対する人は、缶ビールを売っているのと、「ちょい生」では訳が違うと言う。缶ビールは受け身的販売だが、「ちょい生」は積極的販売で、飲酒を煽っていると指摘する。この意見が大勢を占めているようだ。だが、自分はそうは思わない。自分はセブンでちょい飲みしようとなど思わない。誘惑など何処にでも転がっている。積極的販売を否とするなら、まずはビール会社のCM廃止に的を絞るべきだ。セブンへの非難は言いがかりとも映る。ビール好きな自分はそう思う。