小京都 vs 小江戸

最近、川越や佐原などの「小江戸」の人気が上昇している。そう言えば、津和野や尾道などの「小京都」の人気は陰り始めている。何故だろうかと思っていたら、繁盛戦略コンサルタントの佐藤さんが的を射た記事を書いていた。佐藤さんは、観光地としては「小江戸」に軍配があがるとしている。以下はその抜粋。全国各地の「小京都」が集まり「小京都」としてのあり方などを話し合う全国京都会議という組織がある。加盟条件は、京都に似た自然景観・町並み・佇まい、京都と歴史的な繋がりがある、伝統的な産業・芸能がある、の何れかを満たすこと。でも、加盟は京都好きな女性の集客を当てにしたお墨付きのようなもの。一方、江戸との関わりが深い町や江戸の風情を残す古い町並みが「小江戸」と呼ばれている。正式な組織はないものの「小江戸サミット」という会議を開き、PR方法などを話し合っている。「小江戸」人気の上昇と「小京都」の下降を次のように分析している。「小京都」は、遠い京都に行くのが大変だった時代の代替地だった。だが、交通機関の発達で本家の京都が近くなり、すぐにでも行けるようになってしまい存在価値が無くなってしまった。一方「小江戸」は、本家の江戸は消滅してしまったので、江戸情緒を味わうには現地に赴かなければならない。結果として、観光地としての人気は高まっている、と。本家のある京都と本家の無い江戸が、地方の観光地の人気に影響を及ぼしているという意見が面白く感じ、このブログに書いてみた。