交通道徳の見直しを

東名高速の追越し車線上に無理矢理停車させ、2名を死に至らしめた事件をきっかけに路上トラブルの報道が絶えない。ちょっとした運転にキレた者があおり運転などを繰り返し、挙げ句の果ては暴力にまで発展する。路上トラブルを防ぐ方法はないものだろうか。DIAMONDonlineの「あおり運転問題で日本人は欧米に学べることがある」が参考になる。長らく海外で暮らした著者は欧米と日本の違いを指摘している。日本の交通道徳は「道路交通法に違反しさえしなければ、何でもあり」だが、欧米は「交通法規と同様に、他者の権利を尊重すること」だと言う。欧州では車の流れを妨げないことが優先される。先を急ぐ車がいたら速やかに進路を譲る。交差する道路が優先道路でも流れを止めないまで出ない。他者の権利を保障することが自分の権利の保障に繋がるという考え方が徹底されている。米国ではノロノロ運転に対しクラクションを鳴らす車は無いそうだ。何故なら「いつ何時発砲するような人物が乗っているのか分からないから」との落ちもある。著者によると、欧米に較べ日本は明らかに善良な市民と思われる者同士の競り合いが一番多いとのこと。そろそろ、あおり運転事故の報道をきっかけに、欧米並の交通道徳に改める時期に来ているようだ。