減量CMの表と裏

テレビで「30年太り続けてました」とのスーパーインポーズが出てくる松村邦洋のRIZAPのCMは衝撃的だ。8カ月で110kgから80kgに、30kgも減量したとのこと。松村は、紺のスリーピースのスーツを身にまとい、花道を軽やかな足取りで登場する。「今まではサイズの合う服しか着られなかった。スーツは成人式以来。こんな幸せなことはない。動きやすくなったので草野球で捕手として盗塁を刺したり、自分でも盗塁を成功させたい」と晴れやかに語っている。顔つきも変わった。たけしにも似ているし、林家正蔵にも三谷幸喜にも似てきた。RIZAPとしての宣伝効果は抜群だ。これなら自分もと思う人が多くいるに違いない。でも、これ程急激に減量して問題は無いのだろうか。松村は嘗てマラソンに番組企画で参加し際、急性心筋梗塞で倒れ一時心肺停止に陥ったことがある。身体に難がある松村にとって、短期間30kgの減量は過酷過ぎたのではないだろうか。無理な減量が命を縮めることにはならないだろうかと心配になる。生島ヒロシは減量後の裸の上半身を誇らしげに見せていたが、松村は服を着て裸を見せない。何故だろう。何か違和感がある。思い当たるのがたるんだ皮膚だ。短期間で急激に減量すると皮膚の収縮が追いつかない。きっと松村は干からびたタコのようになっているに違いない。それがバレれば大きなマイナス効果だ。マイナス要因は服で隠す。RIZAPとは所詮その程度の会社なのだろう。