求人:清廉潔白な政治家

自分は政治に対する批判を書くことが多い。でも、不満分子ではないしアジテーターでもない。勿論憂さを晴らしている訳でもない。より良い政治になって欲しいと願う一心から書いている。朝日新聞に長谷部早大教授と杉田法大教授の対談が載っている。安倍政権を俯瞰的に捉えている。上辺だけに拘らず極めて明解。安倍政権が嘗てないほど荒んだ政治をしている背景を考察している。1990年代の政治改革で、首相官邸に権力を一元化したがオーバーシュートし、政治の私物化に繋がっている。一方官僚制の存在意義は政党政治から独立していることだが、岩盤規制を固持し過ぎている。官僚から政権に反論出来る回路が無く、忖度が蔓延る構造的な問題を抱えている。問題は政治がマフィア化していることだと結論している。身内や仲間内でかばい合い、外部には恫喝的に対応する。何があっても認めず調べず謝らず。説明責任を果たさず権力を行使する。まさにマフィアだ。そう言えば、首相夫人を私人だと閣議決定した。内閣府には加計学園に関する文書は存在しないと閣議決定した。閣議決定とは、閣僚全員への口封じと見れば納得がいく。夫人に頼めば幼稚園も出来るし1億円もの研究費も貰えるようになる。お抱え記者のレイプ犯を逮捕寸前に元刑事部長を使って阻止した。警察もグルだ。最早マフィア以上の存在だ。歯止めとなるはずの野党も機能していない。官邸に権力を集中し岩盤規制を撤廃することは間違ってはいない。ただ、実行する人材に、清廉潔白な人物が見当たらない。問題はこれに尽きると言えそうだ。