民退党に衣替え

「共謀罪」の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する改正組織犯罪処罰法が今日午前7時46分、参院本会議で採決され、自公維の賛成多数で可決成立した。14日夜に参院法務委員会での採決を省略する「中間報告」の動議を自公が参院本会議に提出。野党は徹底抗戦し、内閣不信任決議案を14日夜に提出して参院本会議を中断させたが、妨げることは出来なかった。野党が刀折れ矢尽きたとの報道だが、本当にそうだろうか。テロ防止法は必要だが、共謀罪法は決して成立させるべき法案では無い。何故なら定義が曖昧過ぎるから。拡大解釈によって、如何様にも悪用出来る。今問題の森友・加計問題の経緯を見れば誰でも分かる。時の権力は、黒を白に変えることが出来るのだ。だからこそ、本当に国民のことを思うならば、野党は絶対に成立を阻止すべき法律だった。では野党第1党の民進党は、何をしたのだろうか。何もしていない。今、蓮舫代表は自民の横暴さを嘆いている。でも、横暴さを嘆くのはマスコミや一般国民の仕事だ。民進党代表の仕事は、嘆かないための行動にある。あらゆる手段を使って阻止する。阻止に代表の首を掛ける。その程度の気迫と対策が必要だった。言い方を変えれば、共謀罪阻止は、蓮舫代表の「ここ一番」だった。命を賭ける場面であった。でも、数にはかなわないという考え方が、民進党を腐食している。蓮舫が代表になろうがなるまいが、民進党は民退党に衣替えした。安らかに死を祈るしかない。アーメン。