今宵はストロベリームーン

今宵の月はストロベリームーンとのことで、数日前から眺めることを楽しみにしていた。でも、残念ながら雲が出て見ることは出来なかった。これまでにストロベリームーンなどという言葉は聞いたことがなかった。だから興味をひかれた。調べてみると、ストロベリームーンとは、ネイティブ・アメリカンによって名付けられたアメリカ圏の6月の満月の呼び方とのこと。イチゴの収穫時期である6月に月が赤く染まることが多いことから、このように呼ばれるようになった。またストロベリームーンには、好きな人と一緒に見るとその人と結ばれるという噂もあり、別名「恋を叶えてくれる月」とも呼ばれている。何ともロマンチックな命名だ。ロマンチックな気持ちを離れ、科学的に見ると今宵の月は地球から最も遠くの位置にある。だから最も小さく見える。赤く見えるのは夕日と同じ原理。地平線に近い所では、波長の短い青い光は散乱してしまい、赤だけが地上に届くから。ほかの月の満月と較べて特に赤いという訳では無い。こう言ってしまうと身も蓋もない。竹取の昔から、月はロマンチックなもの。赤い月は地震の前兆などと不安がらずに、ロマンチックな感情に浸りたいものだ。