AB劇場の第二幕

以前にAB劇場の第一幕を書いたが、プロローグを書き忘れたので、それを継ぎ足し第二幕を書くことにした。プロローグ:2012年2月ABが総理に返り咲く少し前のことだ。ABと維新のH市長、M知事と日本教育再生機構のY理事長は「戦前の教育こそが日本人のアイデンティティーを育てる」ことで一致していた。そこに戦前教育を実践するM学園のK理事長が現れ、小学校を作りたいという。M知事は、学校創立要件の規制緩和を行い、極めて短期間で「認可」のお墨付きを与えた。だがK理事長には資金が足りない。そこでA夫人とAS財務相の番頭であるK代議士に依頼し、格安で土地を手に入れることに成功した。K理事長はABに感謝し、校名をAB記念小学校にしたいと申し出た。断られたが、ABからは100万円の寄付が得られる仲だった。第一幕:時価9億円の土地が1億円で売却されていた事実がバレ、騒動が持ち上がった。第二幕:問題が発覚するや、K理事長と共に小学校設立に力を貸してきた政治家・官僚の協力者たち全員が、蜘蛛の子を散らすように去り、K理事長とは面識も無いと言い出した。規制緩和を行ったM知事は、何と認可出来ないと宗旨替え。梯子を外されたK理事長は怒り心頭に発し、国会や記者会見で内情の一部を暴露した。物語としては面白いが、所詮は「日本会議」仲間の内輪もめ、いや仲間割れだ。K理事長、ABと財務省、維新のM知事の三つ巴。事実を早急に究明し、早く幕を下ろしてほしいものだと思う。いや、ひょっとすると、もっと大きな幕が下りるかもしれない。