大相撲の外国人枠

白鵬が珍しく外国人力士枠制限を撤廃して欲しいと私見を述べた。モンゴル相撲横綱の甥アンハバヤル君(希望が丘高3年)が朝稽古で、並々ならぬ実力を発揮したのを目にしたかららしい。実力があれば、道が拓けるのがスポーツの世界だ。でも大相撲には多くの規制がある。今の大相撲はモンゴル勢に席巻されているが、高見山や小錦たちが登場する頃はのどかだった。高見山たちを慕い多くのハワイ系アメリカ人が沢山集まった。曙、武蔵丸までは良かったが、強くて柄の悪い朝青龍が登場した。これを契機に外国人力士のイメージが一変し外国人枠の規制が強化された。規制はモンゴル人力士の隆盛により54人になった。54とは当時の相撲部屋の数で、各部屋1人と制限されたからだ。制限が日本人力士の育成や伝統的な相撲文化の維持発展につながるという考え方も少しは分からなくは無い。でも、国際化の流れにそぐわず人種差別であるという以上に極めて閉鎖的であることは間違いない。では力士は何人いるのだろうか。総勢655名だから外国人力士はたったの8%に過ぎない。その内、幕内が43人超だが、外国人は15名。35%に当たる。これを少ないと見るか、多いと見るかだ。大相撲発展の為には、実力評価を優先させ、外国人枠などは撤廃した方が良いと思う。但し、大相撲は国技なのだから、外国人にも国技としての振る舞いを身につけさせる必要はある。要は、親方や兄弟子たちが本来の相撲道を教え切るかにかかっている。