今回だけは正しいかも

蓮舫が民進党代表になってから5ヶ月が過ぎた。就任早々二国籍問題で始まり、国会での執拗な「女いじめ」で党員がドン引きし、トランプ・安倍のゴルフ会談を批判し、常識からズレていることを証明してしまった。民進党の勢いは弱まるばかりだ。まだ就任してから半年も経たないのに、既に首のすげ替えの噂が出始めている。その蓮舫が突如次期衆院選の公約として「2030年原子力発電ゼロ」を掲げたいと言い出した。今までは2030年代にと言っていたので、5~10年程度早めたことになる。何の根回しも無いため激怒したのが神津連合会長。連合は民進党の支持母体だが、連合の傘下には電力総連がある。原発の再稼働については、原子力規制委員会の安全審査をクリアすれば、一定条件下で認めるとの立場を取ってきた。連合の思惑は2039年だったに違いない。ある意味で蓮舫の「ちゃぶ台返し」だ。連合会長は猛烈に怒っている。2030年原発ゼロは、まだ公約の試案だから、蓮舫は連合の反応を見て試案を引っ込めるものと自分は思っていた。ところが、ところがである。連合の反対を押し切り「2030年原発ゼロ」を進めると宣言した。たとえ連合の支持が無くなってもという覚悟なのだろう。民進党が自民との対立軸を作るには、脱原発しかない。福島原発事故の経験、東芝の惨状を見れば、多くの国民の賛同が得られるに違いない。全ての支持者のご意向を聞いていたのでは、思い切った政策を打てるはずがない。今回だけは蓮舫の判断は正しいと思う。2アウト満塁でのスクイズで同点に追いつくかもしれない。