シャープの行く末

シャープの社長に鴻海ナンバー2の郭氏が就任した。創業から100年、初めて外国人が社長に就任した。企業の生き残りは熾烈そのもの。弱肉強食の世界。シャープの凋落は、トップが液晶の汎用製品を特化製品と見間違えた報いでもある。その間違えたトップを諌められなかったのだから従業員にも少しは罪がある。シャープは鴻海のもと、企業としては蘇えるのかもしれない。鴻海の狙いは、シャープの持つ液晶技術。特に有機液晶。海外の有力企業から見れば液晶技術が今の技術的な焦点になっているのは間違いない。努力次第では蘇えるのかもしれない。でも、自分はこう思う。開発競争は頭の問題ではなく、資金力で決することになるのが当たり前。だから、シャープが今後液晶分野でトップを走り続けるのは可能かもしれない。でも、でも、シャープは「違うでしょ」が原点だ。なぞるだけで汚れが落ちる「超音波ウォッシャー」など、シャープ独特の商品開発力は健在だ。シャープは資金力にお願いする企業ではないと思う。本来の「ちがうでしょ」こそが企業を再生する力であると思う。