一皮剥けた松山選手

米国男子ツアー・フェニックスオープンで松山英樹選手が優勝し米ツアー通算2勝目をあげた。昨日3日目は2打差の2位だった。今朝、さて松山選手はどうなったかなと思いながらテレビを点けた。トップの選手はリッキー・ファウラーに替わっていたが、松山選手は16番ホールで2打差の2位。どうなることかとテレビに噛り付いた。17番以降が圧巻だった。17番でファウラーが池ポチャでボギーにしたが、松山選手はバーディーで追いついた。18番は難しい下り5mのパットが残った。最早これまでかと思った。だが、これをねじ込んでプレーオフになった。プレーオフになっても両者は実力を発揮し、もしミスをすれば負けという状態が続いた。結局4ホール目にファウラーが根負けして池に落とし決着がついた。松山選手の集中力はピカイチだった。一皮剥けたと言うべきだろう。相手は世界ランク4位のファウラーだったが全く気後れなどしなかった。この大会のギャラリーが凄い。何と期間中に61万人が詰めかけたとのこと。しかもギャラリーはファウラー贔屓だから、松山選手にとっては完全なアウェーだ。以前世界ランク1位のジョーダン・スピースが「ヒデキは勝負師の本能を持っている」と言ったことがある。まさに今日は勝負師そのものだった。松山選手が世界のビッグ5に入るのも間近かもしれない。今日のテレビを見て確信した。