アシスト付きチャリンコ

我が家の前の道は車がやっと通れるほどの細道で緩い坂になっている。坂の下には幼稚園がある。平日は毎日その道を園児が通る。母親と手を繋いで楽しげに会話しながら通り過ぎる園児や、入園前の弟とふざけながら行く子や、母親のママチャリに乗って急いで通り過ぎる子など様々だ。緩い坂といっても、登りは自転車をこぎ続けるには結構しんどい坂だ。自分も10年くらい前は自転車に乗っていたが、必ず途中でこぐことを止め自転車を押したものだ。ところが最近の若いお母さんは元気が良い。坂の勾配をもろともせず登って来る。良く見ればモーターアシストのチャリンコ。そう言えば、最近はアシスト付き自転車が多くなった。老人も若い奥さんも皆アシスト付きだ。便利なものが出来たものだと思う。ところが、ベルギーの自転車選手権では、出場した選手の自転車から隠しモーターが見つかったとのこと。世界トップレベルの大会で技術的な不正が確認されたのは初めてという。強力な磁力を持つ希土類磁石が発明されてから、モーターの小型は進展した。電池も強力で長持ちするようになった。工夫次第では発見しにくいアシストバイスィクルの製作が可能な時代になったようだ。その内人間の身体の中に埋め込むモーターも出現するかもしれない。恐ろしい時代になりそうだ。桑原クワバラ。