TPPの雲行き

甘利大臣が辞任した。重要閣僚でTPP協定交渉の中心人物だけに、その影響は大きそうだ。建設会社からURへの口利きの見返りに1200万円を受領し、そのうち数百万円が行方不明。辞任理由は、政治家の常套手段である秘書への責任の擦り付け。秘書が勝手にやったので罪は秘書にあるが、秘書の監督責任は自分にあるとして辞任するという。秘書は口利きを否定しているが、URは12回も面談したと証言している。考えられる罪状は、政治資金規正法違反、あっせん利得処罰法違反とのことだが、詐欺と横領もありそうだ。行方不明の数百万円が記載されていないので政治資金規正法違反。URに口利きして見返りを得たのであっせん利得処罰法違反。秘書が口利きを否定しているが、それが本当ならば建設会社に対する詐欺。行方不明の数百万円を秘書が勝手に使ってしまったのならば横領という具合だ。肯定しても否定しても罪は免れない。余りにも雁字搦めなのだ。甘利はTPPを妨害する第三国に填められたようにもみえる事件だ。徹底した事件の真相解明が必要だ。これを機にURを民営化すれば、再発を防ぐことが出来る。後任は折衝能力の劣る石原元幹事長だという。突如としてTPPの雲行きが怪しくなってきた。