大臣たちの揉み消し力

高木復興相の後を甘利経済財政・再生相が追いかけている。と言っても疑惑の話だが。高木と言えば、パンツ大臣。若い頃、女性の下着を盗んだが、当時市長の父親が事件を揉み消したことで有名だ。若気の過ちだろうから、それ以上遡及する必要はないと思う。だが、議員になって香典と称して票を買い取り、その地位を得たというのであれば問題だ。警察は容疑者を白とか黒とか言うが、高木は限りなく黒に近い灰色だと思う。決着が遅過ぎる。ではTPPで頑張った甘利大臣はどうなのだろうか。事の発端は、千葉県の建設会社がURへの働きかけを頼み、大臣室でお金を渡したとのこと。それを週刊誌がすっぱ抜いた。証拠は万全。言い逃れのしようが無い。でも本人は「記憶が定かではない。しっかり調査して1週間後のに返答する」と回答した。時間延ばしに過ぎないことがミエミエだ。誰でも分かっている。自分を含め国民は「如何に言い逃れするのだろうか」と興味を持って見つめている。高木も甘利もバカだと思う。いかに声高に叫んでも、いかに静かに潜行しようとも、現在の情報が発達した世界で真実を捻じ曲げることは不可能に近いということを理解していない。自分は、そのことを20年前頃の単身赴任生活で知った。人の少ない田舎では四六時中監視の目が光っている。他人を騙せるものではない、いつも他人が自分を見ている。いつも見られているのであれば、見られても良い人生を送ろうと思った。たとえ見られていなくても、品行方正でいようと思った。それが自分の人生の折り返し点であったような気がする。