補強選手の費用対効果

岡崎選手の所属するレスターが20チームのプレミアリーグで首位を争っている。レスターの監督が今年交代し、昨年の残留ギリギリの14位から首位グループに飛躍した。ラニエリ新監督の采配を称賛すべきだろう。英デーリー・メール紙が面白い記事を載せた。プレミアリーグで各チームが勝ち点1獲得にかかる選手強化予算の費用対効果を算出した。それによると、費用対効果でもレスターが1位。レスターは勝ち点1当り1.3億円の出費だが、チェルシーは9億円で最下位の20位。香川が所属していたマンチェスター・ユナイテッドは18位。大金を叩いて有名選手を獲得することが、直接結果に結びつかない事が証明されてしまった。一方、MLBではポスティングシステムでのメジャー移籍を目指していた前田投手がドジャースとやっと契約に合意した。8年契約で30億円、プラス各年出来高払いの約14億円。同じポスティングシステムで、レッドソックスと契約した松坂投手は6年総額60億円で、レンジャーズ入りしたダルビッシュは6年総額48億円で、ヤンキースの田中投手は7年総額161億円だった。明らかに前田投手の評価は低い。年俸に占める出来高払いの比率が大き過ぎる。通常出来高払いは故障の多い選手や、ベテランを対象とすることが多い。松坂もダルビッシュも田中もヒジを痛めて離脱した経験がある。前田はその分、割を食わされたのかもしれない。それでも前田が契約したということは、それだけMLBに強い思い入れがあるからなのだろう。サッカーのレスターの例もある。契約時の金額が結果を出す訳ではない。寧ろこの屈辱を踏み台にして、結果を出しドジャースに見返させてほしいものだと思う。