議論が進まないダボス会議

ダボス会議が始まった。世界の政治指導者、経営者、知識人等のトップリーダー2500名が集まり、世界の重要問題を議論する場であるが、今年は何を議論するのだろうか。石油価格の下落、世界各地で発生するテロ、ユーロ圏のデフレやギリシアの離脱、中国経済の減速、格差問題等々議題は豊富だ。トップリーダーたちが真剣に議論すれば、それなりの方向性が見えてくるはずだ。だが、最近は議論が脇に置かれ、ただひたすらアピールするだけの場になっている。従って、議論が深まらないから、解決策は見つからないし、将来の予測も出来ない。昨年話題にもならなかったが、この会議後世界を激変させたものに、石油価格、イスラム国、ウクライナなどがある。最早ダボス会議は世界の重要問題を議論する場ではないことが良く分かる。参加者は会議に参加出来ることに満足し、自説を発表出来れば名誉と思ってそこで思考が停止してしまっているようだ。ダボス会議は初心に戻らないと存在価値がなくなるように思えてならない。