下世話な話

余り好きではないが、偶には下世話な話をしようと思う。三船美佳が離婚を決意したという。美佳とはあの三船敏郎の娘で、相手はあの虎舞竜の高橋ジョージ。長年おしどり夫婦で有名だった。だがいつもテレビを見る度、本当におしどり夫婦なのだろうかと疑っていた。いつも不自然さを感じるからだ。特に美佳の笑顔は不自然だ。面白くもない話題でも楽しそうに肯くし、楽しくなくても楽しい顔のような作り笑い。その笑顔を見ると、この人は一体何を考えているのだろうかと不思議な気持ちになる。笑顔という仮面の下には、どのような顔が隠れているのだろうかと興味がそそられる。美佳にとって離婚とは、多分その仮面を脱ぎ捨てる行為なのだろう。もしかすると、ジョージというオジサンの包容力では包み切れない程に人間として成長した証かもしれないし、単に自我が目覚めただけかもしれない。でも男たるもの、無理やり力尽くで相手を抑え込もうとしてはいけない。相手の成長以上に懐を広げる努力が必要だ。共に人間として成長してより大きな人物になってこそおしどり夫婦といえるはずだ。離婚とは、成長する人と成長が止まった人の分かれ道なのかもしれないとも思う。