デモに参加した首脳、しなかった首脳

パリで17人の犠牲者を出したテロ行為に対し、テロ攻撃に抵抗を示すデモが行われ何と170万人が参加したとのこと。これ程多くの人が参加したデモは、ナチスから解放された時以来だとか。しかも40か国の首脳もデモに参加したのがとてもユニークだ。独のメルケル首相、英のキャメロン首相は勿論、イスラム諸国からもヨルダンのアブドラ国王が参加した。オランド大統領はさぞ心強く思ったに違いない。更に特筆すべきは、イスラエルのネタニヤフ首相と敵対するパレスチナのアッバス議長が共に参加したことだ。凶悪なテロ軍団が脅威になれば、敵の敵は味方ということなのだろう。紛争解決のヒントになりそうだ。ところが不思議な事に米国首脳の姿が見えない。オバマもバイデンもケリーもいない。つい先日ソニー映画上映脅迫事件で、テロには屈しないと息巻いていた米国首脳が参加しないのは極めて妙だ。米国での言葉が本心から出たものであれば、何を置いてもパリに駆け付けるはずなのに。オバマがまたブレ出したように見える。