衆院選の争点

いま現在の政治課題はアベノミクスでも消費増税先送りでもなく、消費税10%化、原発再稼働、集団的自衛権にある。庶民にとっては、消費税10%化が一番身近で原発が続き、自衛権が一番遠い関心事だ。ところが日本国民にとって重要なのは、集団的自衛権が一番で、原発再稼働、消費税増税の順になる。だから野党は、この衆院選を原発再稼働、集団的自衛権に絞り戦うべきなのに、アベノミクス解散という安倍の術中に嵌り手中で踊らされている。日本の行く末を思う政治家がいるのならば嘆かわしい限りだろう。余りにも予期せぬ解散で、与党も野党もあたふたとしている。特に野党は悲惨だ。民主の狼狽ぶりは目も当てられない。みんなの党の解党劇は地に落ちすぎて言うに及ばず。だめな野党の中で維新が光っている。いち早く政策目標を明確に掲げた。骨があると思う。しかし残念ながら政策は先行しているが実行部隊が貧弱で頼りにならない。いま一強の自民に対抗するには、野党の結束が必須。維新が争点を立案し、民主とその他大勢が参加して一大野党を結成すれば、自公と戦えなくはない。しかし、野党を結束させる人材はいない。人間には、敵よりも味方の粗が目に付くものだ。その小人さが日本を更なる地獄へと導いているように見える。