変わったものと変わらないもの

テレビを点けると偶々大相撲中継だった。相撲を見なくなってから随分時が経った。久し振りの相撲画像だが何か変だ、何だろうと思った。そう言えば力士の顔も四股名も様変わりだ。横綱くらいは分かるが、その他は顔も見ても四股名が分からない。それ以前に四股名が判読不能だ。更に様変わりしたのが観客。ひと昔前は桟敷席にはお爺さんが殆んどで、その中に水商売風の着物を着た女性がチラホラいたものだ。ところがそのお爺さんが女性に替わった。しかも現代風な若い女性ではなく、ひと昔前の日本人的な顔をした年増だ。名古屋の特徴なのかもしれない。理事会は「注射」の千代の富士が落選して姿を消したので少しは変わったのかもしれない。横綱審議会は、名物の騒々しい女史がいなくなったものの相変わらず審議は不透明だ。結局、力士と観客は様変わりしたが、肝心の理事会と審議会は旧態然としている。大相撲の改革への道は果てしなく遠そうだ。